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北陸などではもともと有名だった高級魚の「のどぐろ」。
テレビのグルメ番組や雑誌の特集、テニスプレーヤーの錦織圭さんが全米オープンで準優勝した後に
「のどぐろを食べたい」と言ったことなどがきっかけで、全国的に有名になりましたね。
なんとも不思議でインパクトのある名前ですが、なぜのどぐろと呼ばれるのでしょうか?

のどぐろ?それともアカムツ?

のどぐろはスズキ目ホタルジャコ科の魚で、正式な名前は「アカムツ」です。
今でこそ「のどぐろ」と呼ぶ方が一般的ですが、実はのどぐろはアカムツの別名なんですね。
だから、「アカムツ」と「のどぐろ」は同じ魚です。
ちなみに、アカムツはスズキ目ムツ科の魚「ムツ(本ムツ)」や「クロムツ」とは全く違う魚です。
クロムツは色が黒く、アカムツは体が赤いですが、どちらも脂の乗りがよく、希少な魚ですよ。
味や食感もクロムツはアカムツによく似ています。
アカムツのムツは、脂っこいとか、味が濃いことを指す「むつっこい」とか「むつこい」という方言が由来です。

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のどぐろの名前の由来は?

のどぐろは漢字で書くと「喉黒」。のどぐろの口を開けると、中は真っ黒。
まるで魚の中に小さなブラックホールがあるみたいなんです。
ちょっと異様な姿ですね。あまりにインパクトのある見た目なので、のどぐろという別名がついたんでしょうね。

 

ちなみにのどぐろの喉の奥が黒いのは、エサをたくさん食べて生き延びるためだと考えられています。
のどぐろが生息しているのは、水深100~200mくらいで、ちょっとした深海です。
のどぐろは暗い海底でひっそりと、エビやイカなどを食べて生きています。

水深100m以上になると、光はほとんど届かず、あたりは真っ暗です。
そのような過酷な環境で生きていくには、エサを効率的に獲れることが必須。
のどぐろは喉の奥が黒いので、口をあーんと大きく開けても、気づかれにくく、獲物に逃げられるリスクが避けられます。
体の色が赤いのは、深海で光のない場所では、赤い色は黒っぽく見えて目立たないからです。
だから、深海に住んでいるのどぐろ、鯛や金目鯛などはきれいな赤い色をしているんですね。

のどぐろの呼び名は各地で違う?

のどぐろがアカムツの別名だということが分かりましたが、地方によって、のどぐろの呼び名は様々あります。
たとえば、関東ではもともと正式名称の「アカムツ」という名前で呼んでいましたが、今はのどぐろの方が有名ですね。
魚市場では今でもアカムツと呼ばれています。

ムツなのかアカムツなのか、クロムツなのか?なんだかややこしい呼び名がついているのどぐろですが、
高知県の一部では、「きんめ」という、さらにややこしい呼び名で呼ばれています。
確かに体がきれいな赤い色で、目が大きいので金目鯛と似ていると言えば似ていますが、きんめはキンメと混同しやすいですね。

高知県の他の地方では「キンギョ」、広島県の一部では「キンギョウオ」とも呼んでいます。
たしかに大きな金魚に見えないこともない!?高知県には、「アカウオ」と単純な名前で呼んでいる地方もあります。
確かに赤い魚ですが…。

島根県ものどぐろの産地ですが、比較的小型ののどぐろは「メキン」「メッキン」と呼ばれます。
目の大きな金魚?あるいはキンメに似た魚?という意味でしょうか。
やっぱり、見た目の色や目の大きさなどが由来になった呼び名で呼んでいる地方が多いですね。

見た目ではなく、希少性に注目して呼び名にしている地方もありますよ。
のどぐろ有数の産地、富山県では「ぎょしん」「ぎょうしん」「ぎょうすん」、あるいは「あから」と呼ばれています。
ぎょうしんやぎょしんは魚神と書きます。魚の神様として珍重されているんですね。

ぎょうすんもぎょしん、またはぎょうしんが訛ったもので、同じく魚神という意味です。
昔から富山の食文化に根付いている、大切な魚だということが名前から分かりますよね。
あからは富山県氷見市での呼び名なんですが、他の地方では「あから」はキジハタのことなので、魚の名前は本当にややこしいですね。

長崎県ではちょっと変わった名前で呼んでいます。
その名も「だんじゅうろ」。人の名前のように聞こえますが、意味や由来は不明です。
不思議な呼び名ですね。漁師さんの名前でもつけたのでしょうか?

のどぐろは英語でなんていう?

日本では正式名称が「アカムツ」で「のどぐろ」という別の呼び名で呼ばれているように、英語でも2つの名前で呼ばれています。
「Rosy seabass」、Rosy はバラ色のという意味。Seabassはムツのことです。日本語にそのまま訳せば赤いムツですね。
もう一つの名前は「Blackthroat seaperch」。直訳すれば喉が黒いスズキという意味です。
のどぐろはスズキ目の魚で、喉が黒いので、日本名と同じ意味の呼び名がついているんですね。
名前のつけ方は、どの国、地域でも同じなのかもしれませんね。

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