のどぐろの旬はいつなのか?

脂ののったのどぐろは、白身のトロと言われるほど美味しい魚です。
高級魚で、料亭などで食べれば1万円を下らないことも…そんな高級なのどぐろをせっかく食べるなら、
旬の一番美味しい時期に味わいたいものですよね。いったい、のどぐろの旬っていつなのでしょうか?

のどぐろとアカムツは同じ魚?

のどぐろは別名で、正式な名前はアカムツです。のどぐろはその名前の通り、喉の奥が黒いことに由来しています。
アカムツのムツとは、「むつっこい」「むつこい」「むつい」という四国地方や中国地方の方言から来ています。
「むつっこい」または「むつこい」「むつい」とは、脂っこいとか、味が濃いという意味なんだそうですよ。
つまり、アカムツは赤くて脂っこい魚という意味で、同じスズキ科のムツやクロムツとは別の種類の魚です。

アカムツは関東地方の呼び方で、のどぐろはもともと日本海沿岸の呼び名だったのですが、
テレビのグルメ番組などの影響で全国に名前が広がったようです。
北陸と並ぶのどぐろの産地の島根県では、メッキンと呼ばれます。
長崎県対馬市では紅瞳というブランド名をつけています。赤い見た目に注目したのは対馬だけではありません。
他の地方でも、アカウオやキンギョウオなどと呼んでいます。
高知県の一部の地方ではキンメと呼ばれますが、もちろん、のどぐろとキンメ(金目鯛)とは全く違います。
さらにややこしいことに、相模湾のあたりではユメカサゴのことものどぐろと言います。
人間にも同姓同名がいるように、魚にも違う種類だけど同じ名前を持つものがいるんですね。

のどぐろの旬は産地によって違う?

のどぐろの産地は、島根県や鳥取県などの山陰地方、石川県、富山県などの北陸地方といった日本海側が多いです。
一般的に、のどくろの旬は秋から冬にかけてと言われています。
9月~12月頃が旬だと言われているのですが、これはあくまでも島根県を中心にした地域の旬です。
日本有数ののどぐろの産地である島根県などの山陰地方では、9月以降になると大ぶりで脂の多いのどぐろが獲れるので、
秋から冬にかけて旬を迎えると言われています。

新潟などでは、7月~10月頃が旬だとされています。
夏になると、のどぐろは産卵期を迎えます。産卵期になると、卵を産むためにエサを盛んに食べるので脂が多くなります。
魚の種類によっては産卵期に痩せてしまうものもいますが、のどぐろは産卵期になっても脂の量が減らないので、産卵期が旬というわけなんですね。
また、産卵期になると、深い場所に生息しているのどぐろが比較的浅い位置に移動するので、水揚げ量が増えることも、夏が旬だと言われている理由です。

11月~12月にかけての冬が旬だという地方もあります。
のどぐろの有名な産地である石川県では、のどぐろは冬に食べるものと決まっています。
日本近海で獲れる魚は、冬になると寒さに備えて脂肪を蓄えるので、脂のノリがよくなります。
また、年末やお正月頃になると家族や親族が揃うので、高級魚を食べる機会が増えるというのも、冬が旬だとされる理由かもしれませんね。

結局のところ、のどぐろはいつでも美味しい!

結論を言うと、1年中が旬です。びっくりですよね?いい加減なことを言っているわけではありませんよ。
これにはちゃんと理由があります。魚の場合、旬というのは脂のノリによって決まります。
脂が一番多くのっている時期がその魚の旬なのですが、のどぐろは1年中、いつでもどの時期でも脂がのっています。
季節は関係ありません。これは、島根県水産技術センターの研究でちゃんと証明されています。
研究によれば、のどぐろの脂ノリに季節は関係ありません。
脂のノリを決めるのは時期ではなく、大きさです。
小さいのどぐろよりも、大きいものほど脂は多くなります。
ですから、のどぐろを食べたくなったら、1年中いつでもOKです。
鍋や煮つけ、しゃぶしゃぶで食べるなら秋から冬、夏は刺し身や握り、塩焼きなど、
その時期に合った食べ方をすれば良いのではないでしょうか。
ただし、子持ちのどぐろの煮つけは7月~9月頃だけの季節限定です。

美味しいのどぐろの選び方

魚は目で判断すると言います。のどぐろを選ぶときは、目が澄んだものを選びましょう。
くすんでいるとか、透明感がないものは鮮度が落ちています。
身を触れるなら、持ったときにハリがあって、硬いものがベストですよ。
柔らかいなら、鮮度が落ちている証拠です。

のどぐろは大きいものほど脂がのっています。
とはいっても、小さいものでも他の魚と比べると脂の量が多いので、美味しいですよ。
身の色の濃さやウロコの状態は味に影響しないので、見分けるポイントにはなりません。
実際、島根県ではウロコが剥げやすいものの方が美味しいと言われています。
ですから、スーパーや鮮魚店で選ぶときは、目を見ること、大きさで選ぶことくらいしか判断する基準がないのです。
のどぐろは傷みやすい魚なので、新鮮な魚を扱う信用できる店で購入すれば、ハズレはほとんどないと言っていいでしょう。

おすすめの記事