トラフグの値段の相場はどれくらいか、天然ものと養殖の違いも解説
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トラフグはかつて庶民には手の届かない高級魚の代表格でした。
それが近年では養殖トラフグの普及によって、比較的気軽にトラフグを食べることができるようになっています。
親世代の人とトラフグのイメージについて話をすると、どうもかみ合わないなと感じる人もいるかもしれません。
では実際のところ、現在のトラフグの値段の相場はいくらぐらいなのでしょうか。

トラフグの天然ものと養殖の値段の差

現在国内で生産されているトラフグの約9割は養殖ものだといわれています。
かなり大きい割合でびっくりされるかもしれませんが、トラフグに限らずに日本の魚は現在どんどん養殖ものがその割合を伸ばしてきています。
地球環境の変化に伴って魚の漁獲量が減っているため、安定して市場に供給するためには養殖に頼らざるを得ないのです。

 

そのような状況ですから、当然希少価値のある天然物のトラフグはお値段も高くなります。
国内のトラフグ取扱量日本一を誇る山口県南風泊市場では、2020年に養殖トラフグ1㎏あたり2300円前後だったのに対して、
同シーズンに天然ものは最高値で1万円の値がつきました。
現在コロナの影響で飲食店からの需要が減り価格も下落傾向だったことを考えると、改めて天然トラフグの凄さがよく分かります。

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トラフグが他の魚より高価になる理由


天然のトラフグがこんなにも高価になるのには、美味しいこと以外にも3つの理由があります。
まず1つが先述のように環境的な変化によって漁獲量そのものが減少したことです。
そもそもトラフグは、完全に成長していない個体までも乱獲したことにより、数は減少傾向にありました。
そこにきてトラフグをとりまく海に異変が起こり、さらに壊滅的に漁獲量が落ち込んでしまったのです。

 

2つめの理由は、トラフグはその毒のために1匹とれても実際に食べることができる部分はごく僅かだということです。
可食部位は全体の3割程度。もっとも需要がある身の部分に関しては2割にも満たないというのですから、
それだけ価格が上がってしまうことは無理もないでしょう。
もともと数が少ない魚の、さらに売り物になる部分はほんの少ししかないとあっては希少価値は高まる一方です。

トラフグには手間と人件費がかかっている


トラフグの値段が高くなる最後の理由は、トラフグはとてもコストのかかる魚だということです。
人が命を落とすほどの毒をもつ魚ですから、売り物にするためには慎重な徐毒作業が必要になります。
これには専用の設備と、何よりも熟練の腕をもつ職人の存在が欠かせません。
トラフグを扱うには、各都道府県の条例で定められた資格が必要です。
それほどのプロの手を経るわけですから、当然それだけ人件費がかかってきます。

 

極めつけにふぐの有毒の部分を捨てるときには、安全性を考えて特別な処理が義務づけられています。
鍵付きの容器に入れて専門業者に依頼して廃棄してもらうので、当然そこにまた費用がかかることになるのです。

天然のトラフグを安く食べるには


ここからさらに料亭などがトラフグを買い取り、一流の料理人の手によってお刺身や鍋料理となって一般の人の口に入ることになります。
これだけの手間とコストがかかる天然トラフグですから、びっくりするような値段も納得ですね。
でも逆にいえば、この工程を少しでも減らすことができれば天然のトラフグももっと安く食べることができるのです。
方法の一つとして、自分で市場に出向いて、きちんと徐毒処理がされた身欠きフグを買うという手段があります。

 

もう一つの狙い目は通販の利用です。
通販会社の中には市場から直接天然トラフグを入手して自社で徐毒処理するところもあるので、それだけお安く食べることができます。
コロナで飲食店の需要が減ったこともあり、通販に多くの天然トラフグが出回るようになりました。
通販の場合、トラフグを美味しく食べるための熟成の工程を自宅でしないといけなかったりと多少の手間はかかりますが、
天然ものにはそうするだけの価値があるでしょう。
ご家庭での調理の場合は、熟練の包丁の技術が必要なお刺身よりも鍋がおすすめ。
ぶつ切りにしてさっぱりとした野菜類と煮込むだけで、十分にトラフグの旨味が味わえますよ。

今後天然のトラフグの値段は下がるかもしれない


なおそれでもまだ天然トラフグは高いという方にちょっと耳寄りな情報を。現在海水の温度が上昇しているために、南方系の魚であるトラフグが日本の北東部でも獲られる事例が増えており、その影響で今後価格が下がるかもしれないという見方が出てきているのです。

元々の漁獲量が減少していたトラフグですからこの事実がどの程度価格に反映されていくのか、またさらに増えるであろう養殖フグとの値段差はどうなるか、見通しは不透明です。現時点ではまだまだ天然のトラフグがたいへんな高級品であることは間違いありませんが、もう少し今後のトラフグの価格の推移を見守ってみるというのもいいかもしれませんね。

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