脚が大きく身もプリプリしていて美味しいタラバガニですが、国産は高価で普段は手が出ないことも。お歳暮ギフトとして送られてきたり、ふるさと納税でお安く購入したりして手に入れられたら嬉しいものです。そんなタラバガニですが、名前の由来をご存知でしょうか。実はある魚の名前からつきました。

タラバガニの名前の由来は魚の「タラ」から来た!?

タラバガニの名前は、あのお鍋にすると美味しい白身魚の「タラ」からつきました。タラは日本国内では北海道や岩手、宮城などで獲れますが、タラバガニは日本では北海道で獲れます。タラの漁場ではタラバガニが大量に獲れたため、タラが獲れる場として「タラバ」。獲れたものがカニにそっくりだったために「カニ」。合わせて「タラバガニ」と名付けられたそうです。タラとタラバガニは全然見た目も種類も違うのに不思議ですよね。

 

ちなみに白身魚のタラとは、漢字に直すと「鱈」となる通り、冬の魚です。日本ではおよそ1年間で20万トンも食べられているほど、日本人に好まれている魚です。日本にいるタラの種類はスケトウダラやマダラが有名ですが、北海道ではスケトウダラのことをマダラと呼ぶ地域もあるようです。スケトウダラは卵巣を塩漬けすると、タラコになることで知っている方も多いのではないでしょうか。メンタイコはスケトウダラの卵巣を塩漬けして唐辛子などのスパイスで味付けしたものになります。

タラバガニの「カニ」の名前の由来とは?

タラバガニの名前の由来は白身魚のタラから名付けられました。では「カニ」にはどんな由来があるのでしょうか。実はカニの名前の由来にはさまざまな説があり、これが本当に正しいというものはありません。今のところ有力視されている説には、カニは甲羅が硬く、捕まえようとしてもすぐに逃げられてしまうから「硬くて逃げられる=硬逃=カタニゲ」となり、これが時代の変化と共に省略されて「カニ」と呼ばれるようになったというものがあります。

 

この他にも現在の日本では海で獲れるカニを食用としていますが、昔は川で獲れるカニのほうが身近であったため「川の庭で獲れる=川庭=カハニハ」から「ハ」が時代と共に発音されなくなり、「カニ」になった説もあります。

また、カニはお湯でゆでると甲羅が赤く変化するため、「甲羅が赤くなる生き物」の意味として「甲」を音読みして「カン」、そこから「ン」をとって「カ」。「ニ」は日本画に使用する赤色の顔料や不老不死の薬などで知られる「丹」を訓読みしたもので、合わせて「カニ」と呼ぶようになったという説もあります。

 

元々「カイ」と発音していたけれど段々となまってきて「カニ」となった説もあり、アジアの地域で似たような発音が見られたため、この説が有力ではないかとも言われています。

 

カニを漢字で「蟹」と書く由来とは?

 

カニは漢字で書くと「蟹」となりますが、これにも由来があるのを知っていますか?蟹という漢字を上下に分けると「解」と「虫」になります。「解」は1つになっているものを解きほぐす、バラバラにする、分けるという意味を持ち、解体や分解の単語でも使われています。カニは包丁などの道具を使わなくても簡単に手で分けることができるため、「解」という字が使われているそうです。

 

「虫」の字については、古代の時代では小さな生き物のことを表す言葉を単に「虫」と呼んでいました。鳥類のことを羽虫と呼んだり、爬虫類や魚を鱗虫と呼んだりしていたのです。聞いたことがある単語もあるのではないでしょうか。現代のように昆虫のことを「虫」と言い始めたのは、近代になってからなのだそうです。カニは手で簡単に分けられて小さい生物なので「蟹」という漢字になったという説が一般的です。

ズワイガニの名前の由来とは?

タラバガニと同じくカニの中でも日本人に好まれている「ズワイガニ」。実はズワイガニも名前に由来を持っています。ズワイガニは漢字で「楚蟹」と書きますが、この「楚」という漢字は「木からすらりと伸びた細い枝」という意味を持ちます。ズワイガニの脚が胴からすらりと細く伸びていることを小枝に例えたのです。

 

この「楚」は古来では「スバエ」や「ズワエ」、「スワエ」と読まれていました。ズワイガニは最初は「ズワエガニ」や「スワエガニ」などと呼ばれていたのでしょう。そこからなまっていき「ズワイ」となり、「ズワイガニ」と名乗るにいたったのです。

毛ガニの名前の由来とは?

カニの中でもカニみそが多く入っていてとっても美味しい毛ガニですが、見た目がとてもインパクトがありますよね。毛ガニの名前の由来は、もちろん体を覆う短い毛からきています。

花咲ガニの名前の由来とは?

北海道民でもなかなか食べる機会がないほど、漁獲量が少ない花咲ガニは「幻のカニ」という名前で親しまれています。甲羅を見るとまるでハートを上下逆さまにしたような姿も大変チャーミングです。

 

その名前の由来は、茹でるとカニが真っ赤になる姿がまるで花が咲いたように見えることからついたという説が有力です。また、花咲ガニは北海道の根室半島で獲れますが、根室半島の別名が「花咲半島」と呼ばれることから名付けられたという説もあります。

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