サバはブランドで選ぶ時代、各地のおすすめ絶品サバ6選

サバは青魚の代名詞ともいえる存在です。
スーパーの鮮魚コーナーや定食屋さん、また缶詰でも人気のある魚です。

 

日本人にとても馴染み深いサバですが、好きなサバのブランドはと聞かれると答えられない人も多いでしょう。2、3年ほど前にグルメ業界でサバブームが起こり、次第に国内のブランドサバが注目されるようになりました。長く庶民の食卓を支えてきたサバは、今ではブランドで選ばれる時代になったのです。

ブランドサバの歴史

日本では大変古くからサバを好んで食べていました。縄文時代の化石からも、人々が食べた跡のサバの骨が見つかっています。奈良・飛鳥の時代になると地方から朝廷へサバが献上されたという記録がみられるようになります。

 

特に若狭の国のサバは高く評価され、人々はこれらのサバを「御食国の鯖」と呼ぶようになりました。これが地方のサバがブランドとして確立していった最初であるとされています。都を移してからも、地方のサバは京の食文化に深く根付いていきました。若狭の美味しいサバを待ち望む都の人々のため、有名な鯖街道のルートも生まれたのです。

知名度NO.1のサバの王者、関サバ

現代の高級サバブランドにおける先駆け的存在は大分県の関サバでしょう。

 

その味と鮮度、何より漁師の腕による一本釣りというこだわりによって、庶民的な魚というサバのイメージを覆しました。豊後水道の潮流によってほどよく筋肉質になった関サバは、刺身で食べたときの歯ごたえが違います。脂の甘さと相まって、食べた人を虜にする関サバ。その知名度の高さにも納得です。

脂がジューシーで食べごたえが凄い、金華サバ

近年数が減少し、幻の魚ともいわれる宮城県の金華サバ。

 

それというのも旬の時期に金華山沖で獲れたサバのうちに、厳しい審査に合格した大型のサバだけが金華のブランドを名乗れるのです。傾向として大型の魚の漁獲量は減少しており、それだけ金華サバの価値も高まっています。お味はクセのない旨味と、たっぷりの脂が特徴。手が届かなくなる前に食べておきたいサバです。

金色に輝くサバは鮮度が自慢、松輪サバ

関東以北ではほとんど食べることができないとされた生のサバ。

 

松輪サバはできるだけ身に傷をつけない一本釣りの漁獲方法と、出荷直前まで生かして鮮度を保つことで生食を可能とした数少ないサバです。また東京からほど近い場所で、関サバと並ぶブランドサバが食べられるということでもしばしば話題となります。

天然ものに負けない甘みと食感、ひむか本サバ

養殖ながら関サバにも匹敵する味と謳われるひむか本サバ。

 

宮崎県の日向灘の漁師たちが、夏場の水温やサバが泳ぐときに身を傷つけないようにするといった難しい養殖の管理に成功し、苦労の末に生み出したブランドサバです。出荷前には絶食させることで肉の質を良くし、寿司や刺身でも楽しめる美味しいサバに仕上げています。天然ものに劣らないという高い評価を受けて多くの和食のお店で提供されています。

北国の名産品として名高い、八戸前沖サバ

本州のもっとも北で獲れるブランドサバの八戸前沖サバ。

 

北国の冷たい海の中で泳いだサバは脂肪分が高くなり、ジューシーな味わいになります。八戸前沖さばブランド協議会は毎年海水の温度が下がってサバが美味しくなる時期を見極め、その期間に八戸前沖で獲れたサバを八戸前沖サバとして認定しています。

 

脂肪分はおおよそ15%以上。体が大きなものになると粗脂肪分は30%にも昇ります。そして八戸前沖サバの中でも特に大型のサバは、銀サバという上位のブランドに認定されるのです。ブランドサバの中でも選び抜かれた味ということで、青森の水産物の中でも特に注目されています。

今注目の箱入り娘、お嬢サバ

そのユニークなネーミングのとおりに、海から離れた陸上施設できれいな地下海水だけを使って大切に育てられたのが、鳥取県のお嬢サバです。

 

ろ過された海水で育てられるので、臭みがなく白子や肝も美味しく味わうことができます。また通常サバの生食で心配される寄生虫アニサキスがつかないというメリットも。実はこのブランドサバは鳥取県とJR西日本の共同研究から生まれた養殖魚。まさに名家のお嬢様という感じですね。青魚のイメージを覆す、クリーンで上品な味は早くも多くのファンを獲得しています。

ブランドを維持するのにも努力がいる

このように養殖のブランドも誕生して、ますます競争が激しくなるサバの世界。

 

地球環境の変化によって漁獲量も減少していく中、各ブランドはその品質を維持するため懸命に努力しています。以前は関サバと同じ漁場、同じ一本釣りの手法が注目されていた岬サバは、網で獲ったサバが混じっていたことでブランド返上という事態になってしまいました。

 

サバの味へのこだわりから生まれるブランド。少しでも間違いがあれば、せっかく積み上げてきた信頼が崩れてそれまでの苦労も無駄になってしまいます。今日色々な極上サバを食べることができるのは、それらブランドに関わる人達のたゆまぬ努力の結果なのです。

おすすめの記事