数年前にサバ料理のブームが到来し、サバのメニューを押し出した飲食店も多く見かけるようになりました。
日本人にとっては昔から馴染みの深いサバですが、その食べ方は地域や各家庭によっても様々。
また個人の投稿によるレシピサイトの普及で、近年サバ料理のイメージは急激に変化してきています。
自分にとってはこれが定番というサバ料理が、ある日テレビの人気ランキングで圏外になっていて驚かされるという日も近いかもしれません。

サバの味噌煮

言わずと知れたサバ料理の王者。
こってりとした味噌とみりんと砂糖の甘味の相性が抜群で、このおかず一つで白ご飯が進みますよね。
味噌と生姜で煮詰めることで、青魚特有の臭みも消えて美味しく食べることができます。
さばみその略称でも親しまれる味噌煮ですが、人気の中心は東日本。
西日本では元々サバを煮つけるときには醤油を用いることが主流でした。
東西のサバの煮つけを食べ比べてみるのも楽しそうですね。

サバの塩焼き

味噌煮に比べるとさっぱりとした味わいで、サバの脂の旨味を堪能することができる塩焼き。
こちらは西日本を中心とした人気料理です。
魚焼きグリルの後片付けが面倒なイメージでしたが、最近ではフライパンに油をひいて焼く人も増えています。
塩焼きを美味しく食べるにはやはり鮮度が重要です。
昔から「サバの生き腐れ」という言葉があるほど、サバは傷むのがはやい魚。
塩焼きにするなら買ったその日のうちに調理するのがおすすめですよ。

しめサバ

サバを塩漬けからの酢漬けにして保存がきくようにした調理法です。
元々は日本海方面で獲れた美味しいサバを、京都まで腐らせず運ぶために考えられた方法でした。
サバは奈良の時代から都の食文化に深く根付いていて、サバが獲れるような海を見たことがなかった人達にもたいへん馴染み深い食材だったのです。
西日本のほうではきずしという呼び方が一般的ですが、これはサバ以外のアジなどの魚の酢漬けにも用いられることもあります。

サバの竜田揚げ

カリッとした衣とジューシーな中身が子供にも大人気の竜田揚げ。
竜田揚げとよく似ている唐揚げとの違いは、食材に下味をつけて片栗粉をまぶすところにあります。
唐揚げとは本来下味なしで揚げる料理のことをいうのです。
現在では二つの調理法の区別はあいまいになっていますが、
サバには本来の調理法の竜田揚げが最適。最初にみりんや醤油に漬け込むことで、青魚の臭みを消してくれるからです。
臭みがなくてこってりとした脂が楽しめるサバの竜田揚げは、ご飯のおかずだけでなくビールのお供にもぴったりです。

サバの刺身

サバの刺身というと関東方面の方にはあまり馴染みがないかもしれませんね。
西日本のサバが獲れる日本海側地域では、昔から新鮮なサバの刺身が食べられてきました。
中でも刺身をゴマと調味料であえた「胡麻さば」という料理はお酒のおつまみにも、お茶漬けの具にもなる優れものです。
サバを生で食べるなんて大丈夫なのと思われるかもしれません。
ですが日本海側のサバは、筋肉の部分に寄生虫がいる可能性が太平洋側のサバに比べて低いということが近年の研究でわかってきました。
そういった地域性の違いがサバの食文化にも影響しているのでしょう。
もちろん可能性が低くてもリスクはゼロではありません。
刺身にするなら新鮮なサバを購入し、寄生虫がいないか注意深く目視するようにしましょう。

サバのソテー

和食の食材としてのイメージが強いサバですが、最近ではおしゃれな洋風料理にもアレンジされるようになってきました。
洋風の魚料理の定番であるソテーにもサバを使う人が増えてきています。
バター醤油やカレー粉、子供の喜ぶケチャップ味など様々なレシピがありますが、おすすめ料理はガーリックソテー。
にんにくのガツンとした風味で臭みがとれて和食のように美味しくサバを食べることができます。
せっかくなら同じフライパンでお野菜も炒めて一緒に盛り付けてみてください。
アスパラガスやブロッコリー、トマトやパプリカなどは彩り美しく見た目にも華やかです。
また根菜類もガーリックソテーによく合います。サバ料理がますますヘルシーになりますよ。

サバカレー


空前のサバブームで話題となり、今オリジナルレシピがネットに溢れかえっているのがサバを使ったカレーです。
ヘルシーでお財布にも優しいサバですが、それ一品では食卓が寂しくなりがち。
でもカレーならしっかり食べれて家族も大喜びです。
また牛肉や豚肉よりもカロリーが控えめなのも女性にとっては嬉しいポイントですよね。
ネットで人気なのは、いつものお肉をサバの水煮缶に変えただけの簡単レシピ。
臭みが気にならないようににんにくで炒めたり、スパイスを強めにするのがポイントです。
サバカレーの味にはまったら、今度は味噌煮の缶詰を使ってみたり、
トマト缶とサバ缶だけで作るお手軽缶詰カレーにしてみたり、アレンジは自由自在ですよ。

サバ料理は進化し続ける

サバは日本人の食文化に深く根付いた食材で、古くは縄文時代から好んで食べられてきました。
DHAやカルシウムを多く含むことで健康にもよく、何より安定して安く手に入るのが人気の理由です。
共働き家庭の増加や様々な調理家電の登場で日本の食卓は変わりつつありますが、
サバはそれに合わせて様々に姿を変え、これからも私たちの食生活を支えていってくれるでしょう。

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