偽物のいくらはどうして出来た?本物との違いは?

いくらは鮭の卵ですが、実は偽物もあるって知っていますか。
人工いくらや人造いくら、あるいはコピーいくらと言われる、
偽物のいくらの成分は何なのでしょうか?
回転すしのいくらは偽物だという人がいますが、本当なのでしょうか?
なぜ偽物のいくらが作られるようになったのか、いくらは高級食材なのに、
なぜ回転すしでは安価で食べられるのかなどを確認していきましょう。

いくらの偽物があるって本当?!

偽物いくらは確かにあります。いくらは高級食材ですし、ここ数年は鮭の漁獲量が減っています。
でも、日本人はいくら大好きな国民です。
安くいくらが食べたいという人が多いので、いくらの代用品として、
人工で作られたものが出回っています。偽物とか人工と聞くと、悪いイメージがありますよね。
偽物を本物と偽って、誰かが儲けているのかも?なんて想像が膨らみますが、
そもそも人工いくらは偶然に生まれた産物、意図的に騙す目的で作ろうとしたものではないんですよ。

最初に人工いくらを作ったのは日本の化学メーカーで、医療用のカプセルを研究しているときに、
液体をいくら状にできることを発見して、水産加工会社に持ち込んだのが始まりなんです。
国産いくらが減少して値段も高騰している背景の中で、天然いくらの代用品として市場に流通するようになったんですね。
販売するときは「いくら風味」「加工品」「魚卵状」などと明記してあるので、天然いくらだと騙されて買ってしまう心配はありませんよ。

偽物のいくらの成分は?食べても問題ない?

人工いくらの主成分はアルギン酸ナトリウムという、海藻などから抽出した成分です。
さらに、カラギーナンという増粘多糖類、ゼラチン、ペクチン、植物油脂などでできています。
天然いくらにそっくりのオレンジ色は食紅、サーモンオイル、
赤の濃い部分はニンジンなどから抽出したβカロテンなどを含む油で色付けされています。

主成分のアルギン酸ナトリウムは海藻などから抽出されていますし、
増粘多糖類のカラギーナンも紅藻類などから抽出される成分です。
人工いくらの他に、ゼリーやドレッシングなどにも使われているんですよ。
ゼラチンはコラーゲン由来のタンパク質ですし、ペクチンは果物などの皮に含まれる天然のゲル剤です。
一見、体に悪そうなものは入っていなさそうですが、カラギーナンは天然由来の成分なのに、
EUでは粉ミルクへの使用が禁止されています。
動物実験では炎症や結腸癌などのリスクを高めるという結果が出ているそうですよ。
たまに少し食べるくらいなら問題ないかもしれないけど、食べ過ぎには注意した方が良さそうですね。

天然と偽物の見分け方は?

天然のいくらにはタンパク質が含まれているので、お湯をかけると白っぽく濁ります。
天然かどうか疑問な時は、お茶やお味噌汁などにちょっと入れて見ると分かりますよ。
ただし、最近は天然のいくらを白くならないように加工しているものもあるので、
濁らないから偽物とも言えなくなってはいますね。

旬の時期に獲れたいくらは皮が柔らかいですが、人工のいくらは皮が固めです。
これも、実はあまり判断材料になりません。
旬の時期を過ぎたいくらは皮が固くなるから、意外と見分けがつかないんですね。
よく、偽物と見分ける方法で「お皿の上に落として跳ねたら偽物」と書いてあるサイトを見ますが、
人工のいくらでも最近はそこまで固くないので、見分けるポイントにはならないかもしれません。

ほぼ確実に見分ける方法が1つあります。それは転がしてみることです。
天然いくらの中にある赤色が濃い部分(胚)は、膜につながっているから、転がしてもあまり動きません。
でも、人工の偽物いくらの場合は、丸い部分を油などで作っているので、
転がすと上に移動します。転がして胚が上になるなら人造のいくらです。

回転すしのいくらは偽物なの?

結論から言うと、回転すしのいくらは人工いくらではありません。
人工いくらを製造するのはコストがかかるので、天然を使っています。
そもそも偽物なのに「いくら」として販売していたら不当表示法違反で、
完全に法律違反になりますから、そんなリスクは犯さないはずです。
ごまかして偽物を販売しても、店舗やメーカーにとってメリットはありません。

高価ないくらをなぜ1皿100円や200円で提供できるのか、不思議ですよね。
なぜ安価で提供できるのかというと、ズバリ大量受注しているからです。
チェーン店ならば消費する量も大量ですから、大量に購入することで安定した値段をキープできるのです。

もう一つの理由は、必ずしも鮭の卵を使用しているとは限らないこと。
人工ではなく、天然を使っていると先述しましたが、マスの魚卵、
いわゆるマスコを使っている可能性があります。
マスもサケ科の魚ですから、マスの魚卵をイクラと表示するのは間違いではない、
というわけです。マスコイクラなら人工のいくらと同じくらいの値段ですし、
しかも天然と表記できるので、
旬の時期でもないのにリーズナブルな価格で販売されているなら、マスコの可能性があります。

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